内山高志の敗因
2016年大晦日、コラレスに惜敗した内山選手。
そのボクシングスタイルと礼儀正しさから大好きなボクサーの一人なので、残念でならないです。
なぜコラレスに負けたのか?
改めて録画映像を見直して見ました。
多分、一言で言うならセコンドが選手を信頼しきれていなかったんだと思います。
結果論ですが、コラレス分析をした上で従来のスタイルで戦えば負けることはなかったのでは。
しかし、近年内山選手の衰えが指摘されてるように、セコンド陣もまた、内山選手のリアクションスピードや回転力に陰りが見え始めたことを認識していて、ブロック主体のガード偏重スタイルに変えたのだと思います。
確かにチャンピオンになってから7年経過してますし、37才の年齢を考えるとわからなくもない選択なのですが、映像を見る限りまだまだ第一線級の選手であることは間違いありません。
コラレスの左を警戒して右のガードを上げるのはその通りなのですが、ブロックして打ち返すスタイルではコラレスのステップの速さに対応できず、内山選手本来の左ジャブから距離感を図っての右ストレート、左ボディフックが活きない。結果論ですが、最後までコラレスを捉えきれず終了。
採点結果は7ポイント差はないにしても、1〜2ポイント差でコラレスの勝ちという判定は受け入れざるを得ないと思います。
スタイルを変更しての敗戦は内山選手本人も相当なショックなんじゃないかと。。正直、日本史上稀代のボクサーのラスト試合にはしてほしくないです。買っても負けても、これまでの内山スタイル攻防一体の王様相撲をやって負けたなら納得できるんですけどねー。
コラレスの良さを消したけど、自分の良さも消してしまった今回の試合。しばらく休養するとの報道ですが、残されてる時間も少ないだけに、ファンとしてはもう一度従来の内山スタイルを見たいなーと思う年末の試合でした。