決戦迫る
王者 山中慎介(帝拳) vs 同級6位 カルロス・カールソン(メキシコ)
3月2日両国国技館にて山中慎介の12度目の防衛戦が迫ってきた。
相手は26歳のメキシコ人、カルロス・カールソン。
その戦績は23戦22勝(13KO)1敗。特段目立った戦績ではない印象。
はっきり言って、PFP9位の山中慎介からすれば格下と言える存在だ。
予想をすればほとんどのボクシング関係者が山中の勝利を予想するだろう。
2016年ボクシング界MVP、KO賞、年間最高試合(VSモレノ戦)を獲得した脂の乗りっ切った34歳の日本のエース。
それでも、一抹の不安があるのはなぜだろう。
そう、あの男がV12戦で衝撃的なKO負けをしたからだ。
内山高志。
2016年4月29日 大田区総合体育館。絶対王者内山の圧勝ムードに包まれていた。
それは会場の雰囲気だけでなく、メディアやファンも内山が勝つことを前提に、何ラウンドでどんなKOを見せてくれるのだろう?というのが戦前の声だ。
しかし、あの試合があったからこそ山中慎介は油断しないと思う。
慢心や緩み(決して内山がそうだったと言っているわけではない)が対戦相手よりも大きな相手であることを山中慎介は認識しているはずだ。
それに今年のバンタム級は熱い!
ここでV12を達成し、バンタム級戦線を大いに盛り上げてほしい!
果たしてV12を成し遂げた後にはどんな防衛ロードが待っているのだろうか。
マイクタイソンと養神館合気道
Number920号がマイクタイソンの特集で思い出した。タイソンが東京ドームでプロ初黒星を喫した1990年2月11日の4日前のこと。
1990年2月7日、マイクタイソンはドンキングとともに養神館を訪れていたのだ。養神館とは、合気道の開祖植芝盛平の内弟子で、伝説の武道家として有名な塩田剛三が設立した合気道の流派だ。
Youtubeでもマイクタイソンが来訪した様子が動画で残っている。マイクタイソンを前にして、塩田剛三の内弟子達や、塩田剛三自身が演武をしている様子だ。
以前読んだ塩田剛三の著書の中で、マイクタイソンが最も興味を持ったのは呼吸投げだったらしい。この技はボクシングで言うところのカウンターのような技で、相手の勢いに合わせて投げる技だ。
もしかしたら、マイクタイソンは合気道の中にボクシングとの共通点を見出したのかもしれない。リングの中を縦横無尽に動きつつ、タイミングを合わせてパンチを放つ。合気道の達人が袴を履く理由は、膝の動きを相手に悟られたくないからだと言われている。そう考えると、マイクタイソンも膝の動きが、他のボクサーに比べて非常に柔らかい。
だからスタンスを一定に保ちつつ強いパンチを放ち、相手の攻撃もかわせる。
マイクタイソン。改めて偉大なボクサーだと思った。
内山復帰戦の相手はコラレスか!?
前WBAスーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が現役続行に傾いている模様。
記事によると復帰に際しては他団体の王者もありと本人は語っているが、 関係者はコラレスでいいと言っているとか。
内山vsコラレスの3度目の対決はあるのか?
個人的には見たいけど見たくない気分。
内山が2度負けた相手にリベンジを果たすのは確かに見てみたいけど、内山の年齢からするとあと1~2年が現役としてのリミット。そう考えると別団体の王者(できればビックマッチ)との対戦をして世界に名前を売って欲しいとも思う。
現WBO王者のロマチェンコは年内にライト級に転向するらしいので、vs内山はなさそう。WBCは三浦が指名挑戦権を持っているし、IBFはガーボンタ・デービス(22=米国)が現王者。戦車の異名を持つ17戦17勝(16KO)無敗。
さあ、内山はどの道を選ぶのか?
いずれにしても復帰するなら全力で応援しますー!
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現WBCバンタム級王者 山中慎介選手が3月2日に両国国技館で12度目の防衛戦を行うと発表されました。
いよいよ具志堅用高のV13に王手をかける1戦になりますが、今回勝てばおそらく秋頃にV13戦を行い、来年の春に日本新記録となるV14に挑むことになりそうです。順当に勝てば!
まだ先の話で仮定ではありますが、V14戦の相手は誰になるのか?とっても気になります。中途半端な世界ランカー呼んでも興行的に盛り上がりに欠けますし、日本新記録がかかった試合なのでファンとしてはビックマッチを期待したいです。
他団体との統一戦も盛り上がると思いますが、個人的には来年は井上尚弥選手がバンタム級に上げる予定らしいので、山中慎介vs井上尚弥が見てみたいです!
山中選手も今年で35になりますから、選手寿命を考えるとあと1〜2年くらいでしょう。パウンドフォーパウンドランキングで9位に位置する山中王者と、次世代のスーパースター井上尚弥の試合見たくないですか?
もちろんその前に井上選手はロマゴン戦があるかもしれないので、互いに順当に勝てばの話ですが、2017年はバンタム級から目が離せません!
最強は誰だ-Number920号